この旅最悪の日。バックパックひったくり..トラブル3件

サルアガセイエッド村からエスファハーンに戻り、そのまま夜行列車へ。

やってきたのはイランの首都テヘラン。

テヘランの街は、ボクにして珍しくはあまり興味の惹かれない所でした。

村生活での疲れを癒しがてら、宿周辺を少し歩いたぐらいで2泊の間ひたすらゆっくり。

空路でトルコのイスタンブールに向かう日がやってきました。

この日がボク旅史上最悪の日となったのです。

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◆まず訴えたいのはイランは世界一のおもてなしの国ということ

最初に伝えたいのは、イランが世界一のおもてなしの国だということ。

テヘラン市内から空港は30キロ以上離れており、公共交通機関も発達してません。

バス・電車を乗り継がないといけないんですが、なかなか情報がなく行き方がわかりませんでした（バスでの）

でもイランでは街に出ればなんとなかります

駅で迷っているとすぐに声をかけてくた女性は、

わざわざ空港に電話をかけ行き方を確認し、

待ち時間には家に招待してくれ、

自分は電車に乗らないのにチケット代を払って、駅のプラットホームまで見送りをしてくれました。

空港にたどり着くまでに、10人以上に声をかけられ助けてもらいました。

他の街では、ボク達を泊まらせるために「家の外で寝たご夫妻」もいました。

こんなホスピタリティに溢れた国はありません。

イランで受けた泣けるほどのおもてなし。サルアガセイエッド村

◆この旅最悪の日。海外旅行のトラブル3連発

無事にイランの空港まで到着しました。

無事飛行機に乗れる予定が。。

ボク達のフライトは深夜の午前4時25分。

チェックインまでかなり時間があります。

エマーム・ホイメニー空港には、空港wifiはおろか、レストランですらwifiもないのでやることがありません。

おもにこのソファーに寝そべって時間をつぶしていました　笑

７時間待ちました。

フライト3時間前の深夜1時頃。

ようやくチェックインできる！と思い手続きを始めると

空港スタッフが驚くべき事をいいました。

この飛行機には乗れません。それ昨日のチケットです。

やってしまった〜〜〜。。。

航空券ミスコレで何回目や。。

前回チケットサイトの英語を確認不足で予約できてなかった件があったので、その辺は完璧だったんだけどね。。

日付を勘違いしてました。。間違った日付をメモして何回も何回も確認していたからね。。

夫婦揃ってなんたることでしょう。

３万円の損です。どっと疲れました。

というかヤバいです。イランのビザ期限があと1日しかありません。

・新しい航空券を探すにも、空港はwifiが使えないので街に戻らないと。。

・バスで強行スケジュールでアルメニアに抜けるしかない??

・でももし今日の夜行に乗れなかったらアウトだな。

イロイロ考えてるうちに、朝4時30分になりました。

朝になるまでもう少しだけ待つか迷ったんですが、疲れきっていたので宿にタクシーで戻ることにしました。

5時頃泊まっていた宿に到着

宿は大通りから一歩路地を入った所にあります、まだあたりは真っ暗。

人通りは全くありません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（後からとった昼間の写真です）　　　　　　　　　　　　　　

いつも開いてる宿の鍵が、このときばかり開いてません。

ちょっとヤバい雰囲気だな〜〜。あ！！wifiが繋がる！！

バックパック（キャリーバック）から手を離し、wifiパスワードを入力していると

突然来たバイクが、ボクのバックパックに手をかけました。

ひったくりです。

 

ボクの荷物を、片手で転がしながらバイクは走っていきます。

 

 

瞬時に気づいたボクは、走ってバイクを追いました。

ブチ切れて「オオオーーーー！！！！オオオー！」って叫びながら

 

 

バックの重量が20kgと激重だった事が幸いして、バイクのスピードは速くありません。

 

バイクがバランス崩せば追いつける！！と思いましたが

 

むなしい事に徐々に距離は離れていきます。

ボクの叫び声は「おお〜い、うううう〜〜」と泣き声まじりになっていきました。

 

 

バイクとの距離が50m以上離れてしまいました

 

 

もうダメだ

 

 

諦めかけた頃、運良く車が通りすがりました。

 

ワラにもすがる気持ちで、バイクを指さしながら大声で「ヘルプミーー！！！」と何度も叫びましたが

 

 

バイクは角を曲がって、完全に見えなくなりました。

 

もう終わりだ。

 

あのバックにはPC,カメラなど貴重品こそ入ってませんが、思い入れのあるものばかり。

 

涙がでてきました。

 

 

1分後

 

 

 

 

さっきの車が戻ってきました。なんと！

 

 

 

 

後部座席にはボクのバックがあります！

 

 

奇跡です。

 

 

車で追って取り戻してくれたのです。

 

 

その人は「早くバック持って逃げなさい！！仕返しにくるかもしれないぞ！！」

と血相をかかえて、ボクに言いました。

 

 

すぐにミサトと合流。絶望と恐怖で大泣きしていました。

（妻を数分でも一人にしてしまった事にすごく反省）

 

そして、深夜の暗闇からボクがバックを片手に持ってヒーローの様に歩いて帰ってきたのに驚いてました。

マジで奇跡ですもんね。

 

 

でも、叫びながら走っていた時に、iPhoneを落としたみたいです。

 

興奮して走っていたので全く気づかなかったのですが、多分コケタ時です。

朝まで何回も路上を探したけど、結局みつかりませんでした。

 

 

ボロボロになったボクのバックパック。

 

 

痛々しい。。バイクに引きずられて、生地が焼けてしまいました。

 

幸いタイヤや他の部分は壊れていなかったので、まだ使えます。

30キロ以上の速度で引きづられたのに、すごい相棒オスプレー。

 

↓↓こんな感じで引きづられましたという再現

 

 

 

海外では一瞬の判断ミスが重大なトラブルにつながる

 

今回のトラブルは完全にボク達の判断ミスによって引き起こされました。

 

そもそもまだ暗い夜の街にいたのが悪かったです。

空港で夜を明かし、完全に明るくなってから行動するべきでした。それは基本的な事です。

 

海外のほぼ全ての場所で危険な行動をとってしまったのです

 

今回のように、疲れているときは判断力も危険察知能力も落ちてしまいます。

 

たまたま怪我もなくiPhoneを失くしただけで済みましたが、もっと酷いトラブルに発展した可能性だってあります。

 

もしボクがあのバイクに追いついていたら、、暴力沙汰になったことは間違いありません。

ミサトを一人にしたことはとても危険な事でした。

 

 

考えるだけで恐ろしいです。

 

今でもバイクの音を聞くとあの時の光景が思い出され、心がざわつきます。

 

本当に怖かった。

 

 

トラブルも事故も一瞬で起こります。

 

 

旅に出て半年。大きな旅のトラブルはありませんでした、

変に旅慣れてきたことで、警戒心や気が緩んでいたのは間違いありません。

 

トラブルに巻き込まれるべくして、巻き込まれたのです。

 

今後全体的に治安の悪い南米や、盗難の多いといわれる欧州に行きます。

 

今回のことは気を引き締める良いきっかけになりました。

 

今日はボクの世界一周で最悪の日でした。もうこんな日はごめんです、

このバックを絶対日本に持って帰ります。笑顔で。

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