中国だけど中国じゃない?ウルムチを旅して感じた違和感

 

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中国成都から電車でなんと48時間も移動してきました。

 

それでもまだ中国。改めて大きさを実感します。

 

やってきたのはウイグル自治区のウルムチ。 

 

「ウイグル美人」

 

なんて言葉を聞いた事もありますが、実際はどんなとこなのでしょうか??

 

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◆中国の中でウイグル自治区は特殊な地域

 

電車を降りた瞬間、人々の顔が変わりました。

 

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中国本土に住んでいるのは大部分が漢民族(一般的にイメージする中国人)ですが

 

ここウイグル自治区にはイスラム系の人々が多く住んでいます。

 

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というのも

 

ウイグル自治区はもともと東トルキスタンという一つの国だったんです

 

中国に統治されて以来、漢民族の流入(民族浄化)してきて、今では人口比が逆転しているそう。

街は中国の地方都市そのものと言った感じです。

 

*ウルムチはウイグル自治区で1番大きな街なので民族浄化が顕著なようです。

他の地域はまた状況が異なるみたい。

 

異様なのが公安(警察)の数。

 

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駅内では何重にも荷物チェックがあり、町中には戦車が至る所に配置されてます。

どの店にも警備棒・ヘルメットが配備されてたりします。

 

 

街を歩いていると、両者の居住区域が完全に分かれているのに気付きました。

 

メインストリートの大きなショッピングセンターでは漢民族が働き、街の清掃員は全員がトルキスタン人でした。

 

(トルキスタンは沢山の人種が混在しているので、ここでは漢民族以外というニュアンスで使わせてもらいます)

 

 

◆トルキスタン系の人々が住む地域をあるいてみた

 

せっかくウルムチに来たからと言う事で、トルキスタン系の人々が住む地域を歩いてみました。

 

中国語の看板と人々の顔がアンバランスに感じます。

 

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一歩裏道に入ると、所狭しとアパートが建ち並んでいます。この地域には漢民族の姿は一切ありません。

日本人のボク達が歩いても浮いてしまうほどでした。

 

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観光客御用達のバザールへ

 

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お土産品のデザインも独特の模様で綺麗。文化的にはイスラム圏に入ったんだな〜と実感します。

 

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このナイフもお洒落ですね♪

 

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街でスイカ屋さんが使っていたんですが、あまりの切れ味に一目惚れしてしまいました。

 

実用性抜群であります。

 

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このナイフで、果物切ったり自炊したい!

 

と狙っていたけど、またどこかで買えるだろうと思い買わずじまい。。後にウルムチでしか買えない事を知って後悔しました。

食事も中国とは全然違います

 

中央アジアでよく食べられている分厚い「ナン」が売っていました。

 

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イスラム教では、多くの料理に羊の肉が使われます。

 

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こちらはトマト煮込み麺の「ラグマン」

 

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お味の方はというと

 

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メエエ〜。。。。

 

食べたら胃の中から羊の声が聞こえる。。羊独特の臭さがハンパじゃなくて、肉だけ残してしまいました。

 

これから中央アジアに向かうボク達だけど、そこも全部羊料理らしいので先が不安です。。

 

モスクもありました。イスラム帽を被った人々が1日5回のコーランをしていました。

 

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先ほど「顔が変わった」と書きましたが、ウイグル、モンゴル、カザフ、ロシア系etc さまざまな人種がいます。

 

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う、ウルムチ美人もいる気がしますね〜。

 

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完全に個人的な見解ですが、トルキスタン人の方は人懐っこい感じがしました。

 

やたらテンションが高いです。笑

 

「お〜い!お前ジャパニーズか?コレ食えよ!!は?じゃあコレ食えよ!!」みたいな。

 

言葉では説明しづらいけど、感覚として中国人と若干違うんですよね。

 

◯◯人はどうだ!というのは一言で区切れない(区切ってはいけない?)

とも思いますが、旅をしていると国民性っていうのはやっぱりあると感じます。

 

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◆ウルムチを旅して感じた事

 

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2泊3日と短い時間しか滞在していないので、もちろん表面的なことしか感じ取れていないと思いますが

 

1つ目は

 

普通に考えて中国ではない

 

という事です。これは人々の見た目や、文化、宗教の違いから感じた事です。

 

 

そして2つ目は

 

トルキスタン人は本当に住みにくそうだな

 

ということです。

 

トルキスタン人が話すのはウイグル語、ロシア語などなのにも関わらず、街の行政・教育は中国語です。

言語面のハンディキャップにより、社会参加しずらかったり、知識階級の仕事に就きづらいということが想像できます。

 

また、中国は儒教の教えが基本のため、イスラム教を信仰する事さえ制限していること。

 

もともと住んでいたにもかかわらず、多くの自由を奪われ、漢民族が力により街を牛耳っているのだから、反乱したくなる気持ちも分かる気がします。

 

(もちろんウルムチ駅で起こった悲しい事件は許されないことだけど)

 

他民族、多様な文化・宗教が混在する国家はたくさんあるわけで、それ自体はいいんですが

 

問題なのは

 

漢民族とトルキスタン人が共生できる雰囲気はゼロだということ。

 

(それも1旅行者がたかだか3日間滞在しただけで問題を感じるほどに。)

 

だと思いました。

 

街を歩いてると、目新しいイスラムの生活を実感できて新鮮ではあったのですが

 

「楽しい」という気持ちよりも妙な違和感ばかりを感じた3日間でした。

 

次回は、中国ウルムチからカザフスタンへの国境越えです。

 

 

 

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