初海外で大使館にお世話になった日
今日は趣向を変えて、6年前の過ちの話。当時２１歳。海外旅行の経験は高校の修学旅行のみでした。そのころの僕はインターネット・SNSにもあまり触れる機会がなく、海外っていうのは遠いところ・縁のないところだと思っていました。そのまま学生時代を過ごし就職。
そこで出会った先輩の「とりあえずタイに行ってこい」とう一言がきっかけで、親友と一緒に初めての海外旅行にいきました。たしか12泊位だったと思いますが、これを機に世界一周という言葉が身近になりました。写真と共に振り返ってみたいと思います。
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◆タイ・カオサンロードで衝撃を受ける
空港について、まず向かったのが「旅人の聖地カオサンロード」ここで衝撃を受けました。
カオサンロードは旅人の拠点となる街で、バックパッカー向けのゲストハウス、レストラン、旅行代理店、土産屋に物売り。旅に必要なものはすべてそろっていて、なにより街全体に漂う自由な空気が刺激的。
21歳の僕には「これが自由だ！俺が望めば、どこにだっていけるんだ」！！そんな感覚になれた場所でした。今は自由に対しての価値観は変わりましたが、これが原点です。
▼初めて書いたブログ記事
◆初めてのことだらけ
タイでは、トゥクトゥクのおっちゃんの渋い背中に惚れたり。
公営バスに（当時は７バーツ Or なぜか０円の時も）適当に乗って適当な場所で降りて迷ってみたり。
タイから3泊4日でカンボジアへ。
初の国境越え。悪いこともしてないのに、入国審査はドキドキでした。
カンボジアに足を踏み入れた瞬間に雰囲気が変わり、いわゆる物乞いの子供たちに囲まれます。
1日１ドル以下の生活を送っている人が30％以上。
「my friend」という子供たちの言葉にどう接するのがベストなのか考えてみたり。
自分より年齢の低い青年が、僧侶を目指し修行。
宗教と密接な生活を垣間みることができたり。普段日本で生活する上では、感じること・考えることのない経験ばかり。
カンボジア最大の見所「アンコールワット」
ここで見た朝日には本当に心洗われました。まるで人生を謳歌しろよと告げるような美しい色。
チャリで行くのがおすすめ。
天空の城ラピュタのモデルの１つともいわれる「ベンメリア遺跡」
歴史に思いを馳せ、旅の匂いを心いっぱいに感じていると
隣で現地の子供が「メントス」かじってました。笑
ゲストハウスに泊まるのも新鮮で、自分で洗濯してバックパッカー気取りのニヤリ顔。
トイレにはトイレットペーパーはなく、桶に貯めてある水でお尻を洗い流すタイプ。抵抗があったのは最初の一拭きだけで
「あれ？これ紙で拭くより気もちくない？清潔だしエコやな！」
と妙に納得してハマってしまったという。旅の魔力かな？
日本に帰ってきてからも、数回やってみたけど..ちょっと違ったというのはここだけの話 笑
初体験の連続にずっと心が震えっぱなしでした。
◆印象深いのはやっぱり「人」でした
たくさん観光地にも行きましたが。最終的にこの旅行で一番印象に残ったのは「人」でした。
現地で仲良くなったホテルマン。３日３晩一緒に飲んで、腕相撲したり、タバコを交換し合ったり。日本語・カンボジア語を教え合ったり。
当時世界一周をしていた日本人とも出会い、今まで行った国の話、おもしろかった場所、今後のルート、全てが刺激的で「いつか自分も行ってやる！」そう決意しました。
カンボジア最後の日。ホテルマンとバイクで３ケツをして現地人ばかりの飲み屋に連れて行ってもらい、飲み比べをしたり、カンボジアの民謡と日本の歌を歌ってみたり。
英語が完璧な訳ではないけど、伝えたい気持ちがあれば意外と何とかなるなと思うと同時に、もっと勉強して深いコミュニケーションを取りたいと思いました。
そして、実感したのは、下ネタは世界共通ということ 笑
下ネタといえば…ここはカンボジアの若い男女二人の密会所。若物で一人暮らしをする人はほとんどおらず、ここで二人きりになるそう。丸見えやないかい 笑！！恋は盲目ですかね。
◆大使館に駆け込んだ話
カンボジアからバンコクに戻り残す旅程はあと３日。
順調に楽しんだ旅行。少しずつ慣れてきた頃に落とし穴が待っていました。
バンコクは十分楽しんだし「海の綺麗なビーチに行こう」ということになりました。サムイ島かプーケットに行くつもりが、時間の関係で難しく、ガイドブックに載っていた一番近いビーチ「パタヤのピピ島」へ行くことに。
バスに２時間ほど揺られ到着するも、時間帯と船の関係でピピ島に行くのは難しくなりその日は街で飲むことに。
パタヤのビーチは残念な水質で、泳ぐ気にはなれませんでした。
ちょっといい気分になって、街を歩いているとビーチ沿いにはレディーボーイが沢山。（いわゆるオカマ。）
すごい街だな..と驚いていると
「ハーイ〜〜○△×」
レディーボーイがタイ語で何かまくしたてながらこっちに一直線。
気分のいい僕
「チャイ！チャイ！！チャイチャイ！！！」
タイ語のパロディーで応戦。
そのままハイタッチ！
かとおもいきや、レディーボーイは僕におもいっきりハグしてきました！
意外と綺麗なレディーボーイ。特に嫌な気持ちにもならず
「チャイチャイチャイ」とかいいながら面白がって雑談したあと、ゲストハウスへ戻りました。
そう！！もうお気づきですね！
「抱きつきスリ」です。
＊抱きつきスリとは
女性（女装した男性）がいきなり、冗談半分に抱きつきポケットに入った財布や貴重品を抜き取ること。
めちゃくちゃ初歩的な手口に引っかかってしまった僕。ポケットに入れていた2000バーツ（当時約6500円）がなくなりました。
もともと予算の少ない貧乏旅行、めちゃくちゃ落ち込んだけど、後の祭り。仕方なくクレジットカードのキャッシングで旅の予算をまかなおうとATMへ。
「このカードは使えません」
何度やってもエラー。後から確認すると前月支払いの残高不足でクレジットカードが止められていました…
親友にお金を借り、なんとかバンコクの大使館まで戻った僕は、後２日も旅程があるにもかかわらず
残金２バーツ（６円）。
友人 600バーツ。
大使館の職員も２バーツには唖然としてました。
結局日本に帰ったらすぐ返す（期限を過ぎれば利息）条件付きで、大使館からお金を貸していただきなんとか帰国することができました。もし大使館が近くにない地域で、同じ状況になっていたらと想像するとゾッとします。今振り返ってもすごく恥ずかしい思い出になりました。
この話を先輩に聞かせると
「そんなベタな手口に引っかかるやつ本当にいたんだね」と笑われました。
▼反省点
正直海外旅行をなめていたかもしれません。抱きつきすりやその他、犯罪の手口は一通り理解していたつもりでしたが、お酒を飲み過ぎて油断してしまった。クレジットの口座残高をしっかり確認していなかった。（前月に使いすぎた）
◆世界一周に向けて
初海外旅行、最後は苦い経験をしましたが、結果的に自分の人生の転換期になりました。今では親友とのいい思い出・酒の肴です。そして６年後の今、世界一周を目指していることは本当に幸せなことだと思います。ましてや妻と一緒に行けるなんてラッキーな・運を引き寄せた人生だなと。
ただ海外旅行にリスクはつきもの、ましてや二人旅。しっかり犯罪の手口を知り、できる限りリスクを減らせる行動を心がけていきたいと思います。６年前の失敗は若気の至りだったと言えるようになろうと思います。
（ここに海外の犯罪手口まとめを書こうと思います）
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