秘境トドラ渓谷!のりこさんの日本人宿での生活【モロッコ】

メルズーガから次の目的地に選んだのは、トドラ渓谷。

(前回記事:【絶景】サハラ砂漠1泊2日のラクダツアーで見た人生最高の星空

 

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モロッコを南北に分けるアトラス山脈以南にある美しい渓谷。

 

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主要な空港から長時間バスを乗り継がないと行けない奥地にあるため

秘境といっても差し支えないかもしれません。

 

そんな場所にモロッコで1番有名な日本人「のりこさん」が経営する宿があります。

Googleでモロッコを検索したら、予測キーワードで「のりこ」と出るくらい有名。

 

長期旅行者の中でも「日本食がおいしい!!」とすこぶる評判がよいので楽しみにして来ました。

 

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◆のりこさんの宿へ(行き方)

 

メルズーガから3時間バスに乗り、拠点となる街ティネリールに到着。

 

事前にメールで予約していたので、宿のスタッフが迎えにきてくれました。

 

そこからタクシーに乗り込み30分程で到着。

個人で行くのは難易度が高いので、予約して行った方がいいです。

 

こちらがのりこさんの宿「Maison D’hote la Fleur

 

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宿の目の前はこの景色。

 

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のりこサンが趣味で集めた、モロッコ雑貨がセンスよく配置されています。

 

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このロビーがすこぶる快適。

 

涼しい風に吹かれながら、読書をしたりゆっくりと過ごしました。

 

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 (小説:深夜特急にハマるミサト)

 

屋上テラスからの眺めも最高です。

夜は寝そべって満点の星空を眺めるのが日課。

 

そして1番の魅力はのりこサンが作る日本食♪

 

初日は炊き込み御飯と、みそ汁、ナスのおひたし、漬け物。

 

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2日目はかき揚げ定食

 

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3日目は鳥の唐揚げ定食。

 

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食後は緑茶やスイーツまで出てきます。

 

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朝食は毎朝「ベルベルオムレツ」

 

タジン鍋で焼いたモロッコ風のスパイスの効いたオムレツで、他でも食べたんですが

 

日本人舌を理解したのりこさんが作るのがダントツ1番でした。

 

噂に違わぬ美味しい料理は本当だった!!

 

毎日楽しみで、楽しみで仕方ありませんでした。

 

胃袋を掴まれるってホントあるんですね。

次の街に出発するのが、億劫になってしまう程の魔力です。

 

滞在した3泊4日は宿でゆっくりしつつ、2〜3時間だけ散歩したりとスローライフを送っていました。

 

「朝は川で洗濯」という昔話ばりのスローライフです

 

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(のりこサンの宿に洗濯機はあります)

 

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この辺は乾燥地帯のオアシス村なので、

現地の人は川の水を生活用水にしています。

 

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帰りは「ベルベル流」で頭に洗濯バケツをのっけてみました。

 

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地元のおばちゃんは、日本人のボク達がそれをしてるのがウケたらしく、

 

満面の笑みとグッドポーズ。人気者になれました。笑

 

昼飯は宿から歩いて5分の所にある「カフェハミド」

 

20DH(240円)で安く済ませます。

 

のりこさんの宿の宿泊客が多いのか、日本語の看板もありました。

 

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なんのメニューがある?とおじちゃんに聞いたら

 

「魚」と答えたので

 

「こんな内陸部の魚やばくないか!!」と心配していたのですが

 

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イワシの缶詰でホッとしました。

 

スパイスの効いた野菜とイワシを、パンに挟むの結構おいしい♪

 

 

◆歴史的建築物カスパを見に行く

 

別の日は、バスで来る途中に気になってた景色を見に行きました。

宿から歩くには遠過ぎるので、乗合タクシーを捕まえようとしたら

 

勝手にヒッチハイクに成功しました。しかも1台目。

 

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少し行き過ぎてしまったので、5キロ位歩きます。

 

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ボク達が見たかった景色にたどり着きました。

 

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赤い荒野と緑の対比が美しい。

 

オアシスに沿ってはっきりと色が別れています。

 

反対側にはテーブルマウンテンみたいな岩もありました。

 

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こちらは建物はカスパと呼ばれるもの。

 

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もともとこの地に住んでいたベルベル人が、アラブ人からの侵略を防ぐために建てられた要塞だそうです。

 

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8世紀から始まった侵略の歴史にて

 

今ではモロッコの人口は60%がアラブ人、40%がベルベル人ですが

 

アトラス山脈より南に住んでいるのは、ほとんどベルベル人だそうです。

 

ベルベルとはアラブ語で「何を言っているかわからない」というアラブ側の解釈から生まれた呼称。

 

 

被支配側のベルベル人は、今でも良い職につきずらい等、社会的に不利な立場にあるそう。

 

 

 話しを戻します。

 

帰りもヒッチハイクをしたら、また1台目で車が止まりました。

 

感激したボクが「すごい!なんてこの村の人は優しいんだ!!皆すぐ止まってくれる」と言うと

 

おじさんは「当たり前だ!ベルベル人は助け合うんだよ、アラブ人は違う」と言いました。

 

また、宿近くのカフェでコーヒーを飲んだときも

 

「ベルベルコーヒーは最高だろ!!」とベルベルを連呼するおじさんもいたり

 

お話すると皆一様に「ベルベル推し」が強いんです。

 

ベルベル人としてのアイデンティティの強さを垣間みた気がしました。

 

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(車に載せてくれたベルベル人)

 

 

 ◆ティネリールで週に1回行われるバザールへ

 

3日目はティネリールで週に1度だけ開かれるバザールへ。

のりこさんと一緒にお出かけしてきました。

 

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ここローカル感があってもの凄く面白いです。

 

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フードを被ったベルベルの民族衣装「ジュラバ」を来た人々。

 

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女性は頭だけでなく、胴にもスカーフを巻いています。

 

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売り物は様々、野菜や果物から衣類お土産屋さんまでなんでも揃います。

 

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こちらはラミネート屋さん。斬新な商売ですよね。

 

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中古のお皿から、ランプ、車のバッテリーまで。

 

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こちらは木の枝で作ったほうき。

 

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のりこさん曰く、掘り出し物を安く買えるそうで、毎週通ってるんだそう。

 

今日の掘り出し物はお洒落な子供用のイス。

 

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世話好きなのり子さんは、宿の下に住む3歳の男の子に買おうかずっと迷ってました。笑

 

特売の中古服コーナーには、ものすご行列ができていました。

 

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一着36円(3DH)と激安。長ズボンを失くしてしまったボクも、現地人に混じり参戦です。

 

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良さげなズボンを発見!!と思いきや隣にいたおじちゃんに一足先をこさました(笑)

 

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他の店に行くといいズボンを発見しました。

店側の言い値は35DH(420円)。高くはないけど迷います。。。

 

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ついつい旅の癖で5DHを値切ろうとしたボクを、のりこさんは制しました。

「単価が安いんだから、やめときなさい」と。

 

優しい口調でしたが、いろんな意味が含まれていたと思います。

 

確かに観光客だからと法外な値段をふっかけられたなら、値切るべきですが

そうでない場合、何十円という値段を、生活に必死な人から値切るのは違うかもしれない。

 

のりこさんにイロイロ案内してもらいました♪

 

壷や陶器のお店。

 

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アクセサリーや小物にちょうどいいサイズの小さなタジン鍋を購入しました。

 

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こちらはベルベル柄の絨毯屋さん

 

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明るい典子さんといると、ついつい財布の日もが緩んじゃって(笑)

アルガンオイルも購入しました♪

 

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お昼の時間を過ぎていたので、そのまま街で食事をする事に。

「モロッコ風焼き肉」のお店へ連れて行ってもらいました。

 

これが面白いシステムでした。

 

まずはお肉屋さんで生肉を購入。

 

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別の店では野菜を購入。

 

そしてまた別の店に行き、炭火焼専門の「焼き屋さん」に持ち込むんです。

 

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こんなの言葉が分からないから「上級レベル」のご飯ですよね。

 

炭火焼で焼いた新鮮な?お肉を美味しく頂きました。

 

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以上、のりこさんの家で過ごした数日間でした。

 

宿に帰るとのりこさんが笑顔で「おかえり〜」といって美味しい料理を作ってくれる。

なんだか実家に帰ったような、落ちついた気分を感じたのはこの旅初めてでした。

 

もし長旅に疲れたなら、癒しを求めてのりこさんの宿に来てみてはいかがでしょうか。

 

次回はトドラ渓谷で、クライミングをしてきました!です♪

 

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