1ヶ月近く旅をした中国も今日で終了。次の舞台は未知の場所、中央アジアです。
今日はウルムチからカザフスタへンへ寝台バスで移動したお話。
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◆ウルムチからカザフスタンのアルマトイへバス移動
ウルムチからカザフスタンのアルマトイへの便は、日曜日以外1日1本でていました。

電車のチケットは2日前に、バスターミナル()購入。値段は寝台上段で440元(8800円)。
17時発でアルマトイへは24時間かかるそうです。

当日、バスターミナルに到着すると乗客のほとんどがカザフスタン人、もしくは中国籍のトルキスタン系の人々でした。
寝台バスは、こんな感じ。
完全にフラットになるので超快適です!! これならゆっくり寝れそうだ。
テイクアウトした最後の中華「ジャージャー面」

中国を出発するにあたって、1番名残惜しいのはこれだな。
何を食ってもハズレが無かった!!バイバイ中国!!
フラットになるといえども、列車よりは大分揺れます、シートベルトをしないと滑落しそう。
夜中も 2時間置きに休憩があり、ちょくちょく起こされるのがちょっとツラかった。もちろんお約束のニイハオトイレも。

翌朝8時に国境付近に到着。
もうここまでくると人々も完全に中央アジア系の顔立ちになります。

民族感がハンパじゃない

これだから東西に旅して進むのって面白い♪
「文化や顔立ちが変わったな〜、建物が違うな〜」と徐々に変わっていくのを実感できるからね。
でもここはまだ中国。
ウルムチから国境付近の間には、途中から中国語の看板すらなくなったというのに。
国境付近の大通りにだけは「ここは中国だ」と言わんばかりに、大きな建物や中国独特の赤いモニュメントをどんどん建設されていました。

違和感・強引さがハンパない。ここまでくると強い嫌悪感しか感じないですね。
◆中国・カザフスタン国境での出来事

朝9時。中国側のイミグレに到着するとそこは戦場でした。

誰も並ばないんですよ。レーンあるのに。
我先に我先にとレーンに入ろうとするので、ぎゅうぎゅう詰め。みんな興奮してて今にもケンカが起きそうな雰囲気。
僕らも負けじと応戦するんですが、でかいケツで押してくるプリプリオバちゃんに敗北しました 笑
1時間くらい並んでやっと入国審査の列に並べたんです!!
同じバスで優しくしてくれたカザフ人の女の子たちとずっと一緒に行動していたボク達。
「あと少しで出国できるね〜」と談笑していたら
中国の軍人がずっとこっちをみて、近寄ってきたと思ったら
いきなり僕の腕を引っ張ってきました。なぜか、日本人の僕たち二人だけ。
そして恐ろしいことを言ってきた。

おい!ジャパニーズ!もう一度並べ。
はっ?なんで?全然意味がわからない。
ボクらはみんなと同じように、ちゃんと並んで1時間まったんだぞ?
カザフスタン人の女子とずっと同じ行動をしていたし、もちろんズル等していない。
カザフスタン人の女の子も「なんで?こっちきなよ」と不思議そうな顔をしている。
頭にきて「なぜ?は?」「ちゃんと並んでんだろーが」
と抗議するもコイツは無視して去って行った。そして腹立つ事に、他の中国人やカザフ人にはすこぶる愛想を振りまいている。
周りにいた若い軍人に、抗議をするも苦笑い。どうやら意味は分かっているようだが、上には逆らえないので黙認している感じだった。
そう僕らが、日本人だからだ
ボクらが怒って騒いでいると、例の軍人が戻ってきた。
軍人は声を荒げで、こう言った

さっさと戻れ
ボク「なぜだ?俺らが日本人だからか。理由はなんだ?」
軍人「理由はない、戻れ」
戻れの一点張り。軍人はNothingと言ったっきり無視をきめこんできたので、もうどうしようもなく
結局、並び直しました。(ちょっズルしたけどね 笑)
初めて、あからさまな反日感情に触れました。
僕が中国を旅する前、中国に対するイメージは最悪でした。その理由のひとつが反日感情です。
しかし、実際に旅してみると、優しさばかりに出会いました。
中国のおじいちゃん世代の人に「中国人は好きか?」と聞かれ、イエス答えるとのすごく喜ばれた(ホッとしていた)こともあります。
特に中国の若者は、反日の意識は少ないと感じたし、ブログでは紹介しきれないほど何十回も助けられました。
でも今回の件で、反日感情を持っている人がいるのもやっぱり事実と実感しました
生まれたところが日本というだけで、差別をうけるなんて
発狂するぐらい悔しかったです
日本と中国の間には、歴史的にも現在も多くの難しい問題があるのは確かです。
だとしても、あの中国軍人や僕らのような若い世代がいがみ合っても仕方がないですよね?
そういえば、中国のTVでは日清戦争時代プロパガンダ映画(日本が悪役)を見こともあったし、教育もそうだど聞きます。
中国共産党の指導の中ではそいう人が生まれてくるんですよね。
ボクは君が可哀想だよ軍人さん。共産党から出たヘドロみたいだもの

よし、気が済みました。笑 言いすぎた所もあるけどホントにそう思いましたからね。
結局全部で3時間近くかかって出国できました。

◆カザフスタン入国・アルマトイへ
さてさてカザフスタン入国ゲートに来たのですが、
カザフスタンの軍人がボクたちが日本人だと分かると。
ハイ!ヤポン(日本)!グッドカントリー!!
と言ってくれたのがすごく嬉しくて、なんだか救われました。
カザフスタンに入ると、ステップ(草原)地帯が地平線まで広がってました。

(カザフスタンのKポース 気づいた人いないよね)
カザフスタンのグランドキャニオンと呼ばれる景色も見れました


24時間という長時間バスに乗っていると、乗客の間にも親近感が出てきます。そしてみんな優しい
一緒にいたカザフの女の子は連絡先を教えてくれて、困ったら電話してねと言ってくれるし。
英語で話しかけてきて、カザフスタンのタクシーの相場を教えてくれる人もいた。
常にボクらが迷わないか、探しに来てくれるおじちゃんも。笑

この旅1番綺麗だった夕日
夕日を眺め終わった頃には、あの軍人さんのことなんて忘れてしまってました
人に疲れて、人に癒された一日でした。
次回から中央アジア編はじまります。
国境でこういう事されるとすごく気持ち悪いですよね。
でも、世界の国々ではこういうの結構あると思います。日本人は今は比較的好まれている事が多いのであまり意識しませんが中国人なんか海外行くと露骨に嫌な顔される事ばかりです。中国人の海外でのマナー等が悪い事による自業自得だといえばそれまでですが……。
こういう事をなくしていくにはやはりお互いの考え方や違いを理解した上で相手を思いやる心を持つ事がとても大事だと思います。
記事呼んで頂きありがとうございます!!すごくイヤな気持になりました。。
確かに日・中以外でも、多くの隣国では同じような感じなのかな?と思うような出来事があったり
また、イスラム圏などでは露骨に中国人をバカにするような態度をとったりするようですね。。
実際中国を訪れる前。態度には出さないまでも、ボク自身少なからずそういう気持もあった気がします。
差別をなくす事って本当に難しい事かもしれません。おっしゃる通り違いを理解するという姿勢が大事だとボクも思います。
そしてそういう人に成りたいとも思います。
大分昔の記事ですが、たまたまお目にかかったのでコメントさせてください
国境間や異国内において国籍で判断させられるケースは私も体験しました 残念なことに私が不当な扱いを受けた訳ではないのですが
中国人の友人がインド入国の際に 日本人である私は長くて5分でしたが彼は1時間半あまり中国人だからという理由で滞在先のバウチャーや家族構成 旅のルートなど細かく尋問されてました
ロシアに行った際には 同じゲストハウスで一緒になったアメリカ人がパスポートコントロールの際 必ず別室にいかされて 長い間拘束されたそうです
記事を読んで頂きありがとうございます!
当記事は中国で私が不当な扱いを受けたものですが、
コレ以降は逆に日本人だからと優遇されたケースもありました。
アスナルさんも同じような体験談をお持ちなのですね。
両国の政治事情や国民感情によってイミグレで国籍により不当な扱いを受けることは、
おそらく誰が経験しても悔しいことだけど、やっぱりありますね。。